青朽葉

平安時代から用いられた色名で、秋に樹々が紅葉し朽ちていく様を「朽葉色」と呼び、その中でも緑色の朽葉色を「青朽葉」と言い表します。続いて黄色に染まった「黄朽葉」、最後は赤く色づいた「赤朽葉」と大きく三つの段階があると当時の人は考えていました。
11月中旬に入って、そろそろ「実ならずの銀杏」が黄色く色づいているのではないかと「勝興寺」に出かけました。「黄朽葉」にはまだ早かったのですが、緑が褪せて「青朽葉」になった姿も季節が着実に冬に向かっていることを知らせていました。「勝興寺の七不思議」の一つ「実ならずの銀杏」は、境内の前庭にある樹齢300年ほどの銀杏の木。なぜ「実ならず」なのかというと、その昔子どもが実の取り合いでけんかしたり、実をとるのに木から落ちたりするのを見たご住職がお経を唱えたところ、翌年からまったく実をつけなくなったからと語り継がれています。

採集地

雲龍山 勝興寺(国指定重要文化財)
tel 0766-44-0037
〒933-0112 富山県高岡市伏木古国府17-1
参拝時間/9:00~16:00(入場は15:30まで)
拝観料金/一般 大人500円~
無休
https://www.shoukouji.jp/index.html